誰かを想う 温かい気持ち
2020.02.09
結婚式って本当に素敵な時間です。空間です。
人によって、結婚式を挙げる意味は違うと思います。
新婦は結婚式に関わる仕事をしており、 結婚式が大好きです。
大変なこと、苦しんだこともありますが、それ以上に結婚式の意味を知っています。
だからこそ、自分の両親にも自分で選んだ仕事の魅力を知ってもらいたい。とお考えでした。
今まで自分たちに携わってくれた方々に感謝して、その大切な人達を紹介したい。
そんな希望で結婚式を挙げることにされました。
Y.S & E.S
- スタイル
- 人前式+パーティ
- 人数
- 70名
二人の気持ちとゲストの気持ち
二人が周りの人を大切にするように、周りの人も二人のことを大切に思っています。
だからこそ、二人が「来てくださる人たちに楽しんでもらえるように」と思う分、出席される方達も「二人を祝福する気持ちを伝えたい」と準備をしてくれます。
そんな想いが小物にも現れます。
例えば、新婦妹様は人前式で使用するフラワーボードを作成してくださいました。
手書きした二人の似顔絵の周りにはたくさんの色とりどりの花が溢れるように・・・そんな願いを込めて。
また、ウェルカムスペースはご友人にお願いして、飾り付けていただきました。
前日の遅くから準備して、二人の結婚式を待ちわびます。
歩んできた道
家族を大切にしてきたから、晴れの姿は一番に家族に見てもらいたい。
家族とのファーストミート を行いました。
その姿をみて、お父様の照れた表情と、お母様が涙ぐむ姿に愛を感じます。
これまでの道があるから、今があることをかんじているからこそ、バージンロードのサイドには二人の幼い頃の写真をかざりました。みんなも思い出を振り返ることができるように、、、
挙式では、新郎入場のシーンでお父様お母様と入場。
育ててくれた感謝の気持ちを新郎の言葉で伝え、未来へ歩む新郎の背中をエールと共に押していただきました。
リハーサルは淡々と進みましたが、挙式本番はお父様と抱き合うシーンや、笑顔で送り出してくれるお母様の表情を見ることができました。
二人が揃って、誓いの言葉へ。
この誓いは、幼い時から一緒に成長してきたご兄弟に登場いただきます。
友達の顔、先輩の顔、姉の顔、弟の顔。いろんな関係の方がいる中で、兄弟からみたお二人を紹介し、
新郎姉からは妻になる新婦へ弟を託す願いを問いかけます。
新婦妹からは夫になる新郎へ大好きな姉を託す願いを問いかけます。
これから歩む道
挙式のラストにはフラワーシャワーでみんなから祝福を。 そのカップの内側にはよくみると、、何かが隠されているかも?
さりげないワクワクをしかけます。
二人が好きなアイテムの一つに、革の小物があります。
ペンや手帳や、小物入れ。ついつい日常で皮の小物をみると楽しくなります。
革の魅力は、時間が経ち、馴染んでいく様子や、傷や跡も味になり、深みが増すこと。
この好きな小物はリングピローの結び目や、席札、招待状、ウェルカムグッツに使用しました。
結婚した時はまだまだ真新しい二人でも、これから長い年月をかけて、深みや味が出てくることが楽しみです。
気持ちを伝える方法
結婚式で伝えたい気持ちはいろいろあります。
「ありがとう」「これからもよろしく」「大好き」「あなたがいたから、、、」
新婦の姉妹はとても仲良しです。
新婦は妹が可愛くて仕方がないとお話しくださり、
そんな妹さんはこの日を楽しみにしながら、寂しい気持ちもあるようです。
そこで、姉妹一緒に中座することに。
結婚して離れても、変わらず姉妹を大切にしたいという気持ちを伝え、その想いをブーケと同じ花束に込めます。
同じアイテムを持つことで、繋がりを感じてもらえたら、、そんな願いが届くように。
披露宴のラスト、新郎新婦が退場したのち、みんなとの笑顔あふれる映像が流れます。
すると、「親愛なる皆様へ」の文字が、、
そこには、二人が一人一人へ宛てたメッセージを書いている姿が映し出されます。
実は、会場のテーブル装花のガラスの器の中には、お二人のメッセージが隠されていたんです。
二人と過ごした後に届くメッセージは、よりゲストの心を動かします。
その意味・・・
演出や物の意味を大切にしたいと考えていらっしゃるお二人は、再入場の時、ゲストのテーブルもお色直しをしようと、花をかざっていきました。
ただ花を添えるだけではなく、その花の花言葉を ゲストに合わせて届けていきます。
どんな気持ちが届くのか? 嬉しくなります。
オペラのメニューは決まったコースではなく、シェフと直接打合せをして決める、その日限りのフルコースです。
そんなメニューを文字だけで伝えるのではなく、もっとワクワクしてほしいと、準備したのが、絵本のようなメニュー表。
イラストで表現した料理に、どんな一皿なのか?メニューを乗せて、
さらに、お皿に込めたエピソードは自分たちの手書きの文字でご紹介しました。
少しでもおもてなしが伝わるように、、、みな様との思い出が温かく伝わるように、、、
美味しい料理が、お二人の気持ちをプラスして、さらに最幸の料理に仕上がります。
お父さん覚えてる?
幼い頃、新婦が好きな赤いウィンナーをお父様が食べてしまって、大泣きしたことがあります。
ささいな記憶だから、お父様は覚えてないかも?
と話しながら、お肉に赤いウィンナーを添えてエピソードレシピにしました。
その一皿がお父様の前に運ばれてきた瞬間、あっ!と驚いた表情をしたと思ったら、
大粒の涙を流されました。
司会者が「覚えてますか?」と質問しても、頷くことが精一杯。
きっとお父様の心には、こんなにたくさんの人がいる中で、自分だけに向けたメッセージや思い出が嬉しくて、言葉にならなかったんだと思います。
新婦が悲しくて大泣きした記憶が、この一皿で、お父様が嬉しくて大泣きした記憶に変わりました。
- エピソード・レシピとは?
- おふたりが一緒に食べたあの味、ご家庭のなつかしい味、ご友人との青春の思い出など、さまざまなエピソードにまつわるお料理をお伺いし、シェフと一緒に工夫をこらして作り上げるオリジナルのメニューです。大切なゲストさまに想いを伝えるひと皿をご提供します。